筋肉物語 第1話筋肉誕生

小説 筋肉物語
∞この物語はフィックションです。実際の人物、団体名は一切関係ありません。

第1話筋肉誕生


 1965年、とある村材家に男の子が誕生した。なんとその子は赤ん坊とは思えないほどの筋肉を持っていた。そこでその親、村材筋肉[むらざいきんにく]はその子に誰よりも太い筋肉を持って育つように願いをこめて、村材太一[むらざいたいち]と名付けた。

 太一はすくすくと筋肉が育っていった。まだ赤ん坊にもかかわらず腕立て伏せが100回できるほどだった。
 これに父、村材筋肉は筋肉の才能を感じた。それは同時に危機感もあった。そこで父は赤ん坊の太一に真剣勝負で腕相撲をいどんだ。
 腕相撲が開始された。・・・しかし勝負は3秒で終わった。勝者は太一!!!

 赤ん坊なのに大人を腕相撲で倒した。しかも父筋肉はマッチョボディという種目でオリンピックに出場して金メダルを獲得したこともあり、20年前は世界マッチョランキング3位にもなったことがある。その父を太一は3秒で越えた。
父「おどろいた・・・、これが才能か」
 父にわずか2歳で腕相撲に勝った村材太一。

 父はこの才能を、もっともっといかそうとマッスル塾に通わせた。マッスル塾とは太一の住む三重県でも少ししかない筋肉を鍛えるためにある塾だ。
しかし、誰でも入れるわけがない。まず準マッスル塾に通い、そこで認められればマッスル塾生として正式に認められる。
 その準マッスル塾で太一は、これからの人生を左右する運命の人、立岡先生に出会った。

 太一が初めて準マッスル塾に行った時、太一は声が出なかった。その理由は、今日初めて見た立岡先生がものすごく身長が低かったからだ。身長120cmにもみたないぐらいであった。現在、太一は3歳で140cmもあった。
 太一はおもわず
「チビだなぁ」
と声に出してしまった。
 太一はしまったと思ったが遅かった。
立岡先生「ほぅ。いい度胸だな小僧。なんなら肉バトルで勝負してみるか?」
 太一はどっちが小僧だかと思いながら勝負を引き受けた。
 肉バトルとは比較的筋肉が多いところしか使ってはいけないというバトルロワイヤルである。つまり拳や、かかと落とし、頭突きを使うと反則負けである。使っていい部分は、ふくらはぎや腕[ひじを除く]などである。審判3名がおり、どちらかが戦闘不能になったか、標準試合時間の30分を超えると審判3名の判断で勝利者が決まる。

光坊審判長「では、ただいまより立岡先生対村材太一の試合を行います。」

第2話に続く



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